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2007年12月24日

2007年12月24日 (月)

「オンチャン、ありがとう。」

 

 

12月24日、月曜。

大阪で朝を迎えた。

ホントなら、クリスマスイヴらしい肌寒い朝・・・

といいたいところ。

でもワシには、

何か物悲しい肌寒さだ。

 

親父と朝食を済ませてホテルをチェックアウト。

その後、阪急宝塚線の蛍池から庄内へ。

そして、大阪のオンチャンの家まで歩いた。

 

到着。

オバチャンとお姉ちゃんがいた。

弟の兄ちゃんは式場で泊まり。

もちろん、冷たくなったオンチャンと。

 

 

 

葬式の会場に行くまでに少し時間があり、

そこでオンチャンのコトについてイロイロと話した。

 

毎朝、オンチャンは歩いたり自転車に乗ったりしていた。

健康のため。

 

その日はよく晴れた空、

見通しのよい交差点にて。

午前9時過ぎ。

信号は、青信号を渡るオンチャンの自転車。

 

そこに、車が突っ込んだ。

よそ見運転だ。

自転車の後輪が自動車にひっかかり、

引きずられたらしい。

 

オンチャンは後頭部をうったらしく、

頭蓋骨が砕けていたらしい。

棺に入ったオンチャンは上を向いていて、

その様子は分からない。

でも、顔は化粧をしているが

少しはれていた。

 

 

 

出血死だそうだ。

手術の予定もあったそうだが、

手遅れと判断されたようだ。

事故から5時間後に、

オンチャンはいってしまった。

 

 

 

親族や知人友人が集まってくるが、

こんな雰囲気の葬式は初めてだ。

控え室でも

話し声や笑い声はあるのだが、

みんなが気を紛らわすのに必死な様子。

 

 

 

オバチャンや姉ちゃんが泣き崩れる。

オンチャンの弟は

 

 

 

「オマエをこんなにしたヤツを

 ワシは絶対に許さん!」

 

 

 

と、式場で叫ぶ。

みんな、やりきれない。

狂気と化している。

 

 

 

ワシからすると1つ上の兄ちゃん・・・オンチャンの息子は、

終始崩れることがなかった。

夕べ・・・オンチャンと父子で

何を語り合ったのだろう。

その姿が、みていて余計につらかった。

 

 

 

親族で

棺を霊柩車に。

男6人、

ワシは後ろの右角を持った。

 

棺の重さと、

オンチャンの重さ。

やたら、重く感じた。

今まで持った棺の中で、一番重い。

まるで・・・命の重さをワシの手に伝えるかのように。

 

 

 

斎場までバスで30分。

一言も言葉を発する者はいなかった。

何という言葉を

口にしたらいいのか。

誰も、1つとしていい言葉が浮かばなかった。

異様な雰囲気だった。

 

 

 

斎場。

棺を前に、最後のお別れ。

ワシは、

いろんな出来事が頭を駆け巡る中、

浮かぶ言葉が見当たらない。

一言、

 

 

 

「オンチャン、ありがとう。」

 

 

 

もう拝むことが出来なかった。

涙がこぼれるから。

 

本当に涙があふれる時は、

上を向くことすら出来ない。

頭を動かすと、

どうやってもこぼれるからだ。

 

右目のマブタの下あたりから、

涙がドクンドクンと運び出される感覚を

今日はじめて感じた。

 

 

 

 

 

夜。

7時前。

高知の空港に着いた。

嫁と娘が待っていた。

 

ワシは気持ちを切り替えるコトにした。

 

もちろん、

そんなに簡単に切り替えられるもんではない。

 

でも、

オンチャンは

こんなワシらをみたいような人ではない。

いつも豪快に笑って、

みんなを笑顔にしてくれていた。

 

今日はクリスマスイヴ。

今からは、嫁と娘、

そしてマロンとショコラと過ごす時間。

悲しい顔をしてはいられない。

今日をステップに、

父として

人として

強くならんといかんと、

オンチャンも言ってくれるだろう。

 

 

 

そう、

兄ちゃんのように強く。

 

 

 

さぁみんな、

もうすぐサンタさんがやってくるよ。

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